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東への鉄路―近鉄創世記〈上〉

近鉄のルーツである大軌(ダイキ、大阪電気軌道)が設立された明治43年、この頃は日露戦争直後の好景気から、関西では鉄道の建設計画が活発化し、多くの会社が創立された。社長 広岡恵三、専務 七里清介、支配人 金森又一郎。筆頭株主 岩下清周(北浜銀行頭取)はスケールの大きな人物であり、会社の方針も壮大なものであった。レールのゲージは広軌でなければならない。ルートも、本来都市間の交通機関は二点間を最短時間で結ぶものでなければならない、上本町6丁目の始発から一直線に奈良へ向かい、途中にある生駒山はトンネルでぶち抜く。などなど。そのため、開業後は切符の印刷代も払えないほど困窮し、生駒の聖天さんにお賽銭の現金を貸してもらいに行くほどであった。

北浜銀行の岩下の失脚の後、再建にあたって大軌に送り込まれた井内彦四郎が、三菱合資会社の管事である豊川良平(岩崎弥太郎の従兄弟)から言われたことは、一直線に東京まで走ってこい、ということだった。経営問題にもめどがつき、大軌はまず手始めに伊勢までの新線の建設を試みる。その実現のために経営的にも技術的にも奮闘する、若き社員達ー。

本書は、昭和48年講談社刊の「東への鉄路 小説近鉄創世記」を分冊にし、図版地図を追加挿入し、再刊したものです。

「大正から昭和初期。何度も危機を迎えながら、夢と志を失わず、快適・快速な電車を実現した近鉄の激動の歴史を描く感動のノンフィクション・ノベル!」(帯より)

商品名
東への鉄路―近鉄創世記〈上〉
価格
¥1,785
著者
木本 正次
出版社
学陽書房
発売日
2001-11
URL
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4313830693/kanshin-1-22/ref=nosim