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京阪京津線

京阪京津線とは、京都と大津を結ぶ20分ちょっとの路線ですが、これが文字通り起伏に富んだ面白い鉄道です。

京都側は京都市地下鉄東西線に乗り入れているので、ワンマン自動運転・ホームドアの近代的な路線です。それが地下鉄と別れて地上に出ると、緑の中で急勾配を登り、急カーブを車輪を軋ませながら走る、山岳鉄道に変わります。この付近は逢坂越えと呼ばれる昔の東海道の難所でした。そして、終点浜大津駅の近くは、路面電車に変わります。4両編成の普通の電車が道路を走ってきて驚きます。(道路を走るために、各車両の両端と中央にオレンジ色の車幅灯もついています。)このように、めまぐるしくその顔を変える京阪京津線、実は赤字路線です。正確には京津線とその先の石山坂本線を合わせて大津線と呼び、これが赤字なのです。

それには多くの理由があります。大津と京都を結ぶには、JR東海道線の方がトンネルをぶちぬいているだけあって遙かに早く、また、京津線のルートはもともと交通の要衝でありバイパスを使った車の移動も盛んで、電車に乗る人が少ない。路線の中間部分の山間部の乗降者が少ない。しかも京都市内に近い客の多く乗る区間が地下鉄の路線になってしまったので京津線の収入にならなくなり、でもその乗り入れのために作った車両は、地下鉄・山越え・道路という条件の違う場所を走破する性能が必要なため、製作費は1両2億円、破格に高価な車両です。そしてどの鉄道も抱える団塊の世代の引退と少子化による利用者数の減少、など、様々な要因がからみあっています。

そのため、大津線全体でいろんなアニメとコラボレーションしたラッピング車両や、ビール電車などのイベント列車などを走らせています。そして地元とも協力して、利用者増に努力しています。

見所が多く情緒のある京津線、ぜひ乗りにきて下さい。

写真は、交差点を曲がってくる京津線電車(浜大津駅前)

京阪電車 http://www.keihan.co.jp
大津の京阪電車を愛する会 http://ok-love.sakura.ne.jp/
地域
京都・滋賀
営業時間
朝から晩まで