津軽すこっぷ三味線世界大会

津軽三味線のルーツと言われる五所川原で生まれたもう一つの三味線、それがすこっぷ三味線である。スコップと栓抜きで奏でるこの三味線は、三味線一族としては弦がなくなるほどに進化しており、すでに三味線を超越している。このスコップ三味線の演奏を競う場が、津軽すこっぷ三味線世界大会である。2010年の世界大会は、12月5日に、本場である五所川原にて行われ、同日夜のNHK総合テレビの全国ニュースでも開催が報道された。陸奥新報や東奥日報では、世界大会の結果が詳報されている。

そんなイベント、どうせ面白ニュースだろ？などと思う無かれ。12月1日付釧路新聞には、「スコップ三味線世界大会へ」と題して、釧路から世界大会に出場するチームを取材した600字を超える記事が掲載されている位なのである。

すこっぷ三味線については、http://ja.wikipedia.org/wiki/...にも解説があるが、家元である舘野屏風山師の講義もYouTubeに上がっている（これとか、これとか）。写真は家元のムービーから。YouTubeでスコップ三味線を検索して順番に見ていくのも良いだろう。


津軽三味線は、厳しい冬を過ごすこの地域の人達のソウルミュージックである。すこっぷ三味線もやはり三味線のソウルを受け継ぎ、そのソウルに見せられて世界中で愛好家が増えるのもそう遠いことではないだろう…（ぇ

2010.12.12追記
2010年の個人の部世界王者、関心空間に御登場です！　「すこっぷのない国はない」の名言に感激しました！
2010.12.14追記
すこっぷは平仮名表記が正調と教えて頂きましたので、表記を直しました。

地域

五所川原