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ん―日本語最後の謎に挑む (新潮新書)

「ん」は不思議な文字である。母音でも子音でもないのでこの組合せを示す五十音図の枠外である。単語が「ん」で始まることはなく、清音でも濁音でもない。そして何より、昔の日本語には「ん」はなかった。この本は、奈良時代に遡った「ん」の発音の先祖、「ん」を表せる文字を持ち帰った空海、「ん」の発音の確立とそれを表記するための様々な努力、などが述べられている。「ん」が日本語に占める重要な意味についての、筆者の広い考察がなかなか面白い。

「ん」にまつわる意外な話(本書の帯から)
・西洋人は「んー」が大嫌い
・『古事記』に「ん」はなかった
空海は創造主のひとり
・「ん」は江戸時代の流行語だった
本居宣長も「ん」で生涯悩んでいた
・十種類の「ん」が今は一種類になった
・「ん」のお陰で日本は近代国家になった
・「ん」は「世界の終わり」を意味している


編集者のことば  http://www.shinchosha.co.jp/shinsho/...
著者による紹介文 http://www.shinchosha.co.jp/shinkan/...


個人的には、「んちゃ!」を発明した鳥山明の功績についても触れて欲しかった(笑
商品名
ん―日本語最後の謎に挑む (新潮新書)
価格
¥714
著者
山口 謠司
出版社
新潮社
発売日
2010-02
URL
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106103494/kanshin-1-22/ref=nosim