40(フォーティ)翼ふたたび (講談社文庫)
半年前まで大手広告代理店に勤めていた吉松喜一、40歳。先輩の独立話に乗って転職するが、そこでうまくいかず、フリーになる。バブルの頃に出来た鉛筆ビルの一室にある、仕事仲間の事務所を間借りして、あてもなく日々を過ごしている。「足を棒にして頭をさげても、昔ならゴミのようだとバカにした仕事さえもらえない」という状態である。喜一が軽い気持ちで作ったwebサイト、「人むすび・人あつめ・40歳から始めよう〜なんでもプロデュースいたします」というスローガンのプロデュース業に、メールでやってきた依頼が少しずつ喜一の歯車をまわし始める。
7話の連作からなり、それぞれに依頼者が現れ、解決の自信もない喜一だが、その場で自分の思いに従って行動することが良い方に転んでいく。そしてヤサグれた喜一も少しずつ、自分の人生の実感を得ていく物語である。どことなく軽さを感じるが、それが現代の空気と言えるのかもしれない。
7話の連作からなり、それぞれに依頼者が現れ、解決の自信もない喜一だが、その場で自分の思いに従って行動することが良い方に転んでいく。そしてヤサグれた喜一も少しずつ、自分の人生の実感を得ていく物語である。どことなく軽さを感じるが、それが現代の空気と言えるのかもしれない。
- 商品名
- 40 翼ふたたび (講談社文庫)
- 価格
- ¥660
- 著者
- 石田 衣良
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2009-02-13
- URL
- http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062762692/kanshin-1-22/ref=nosim