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サン・ジョルディの日(4月23日)

4月23日はサン・ジョルディの日

なぜ4月23日がサン・ジョルディの日か、日本書店組合連合会(日書連)のwebのから引用すると、
『「サン・ジョルディの日」の由来は、スペイン・カタルーニャ地方のサン・ジョルディ伝説をもとにしており、悪獣のいけにえに差し出された王女を救った伝説の騎士、サン・ジョルディを愛の守護聖人としてたたえています。4月23日は彼が殉教した日で、いつしかこの日に本と花を贈りあって、愛する気持ちを伝え合うようになりました。』
ということで、これだけでは「いつしか」しかわかりません。セルヴァンテスとシェークスピアの命日でもあるそうですが...。で、もっと詳しい説明はWikipediaにありました。

wikipediaのサン・ジョルディの日
これによると、もともとカタルーニャ地方ではサン・ジョルディの伝説にちなんで伝統的に赤いバラなどを男女で贈りあう風習があり、それを元にカタルーニャの書店がバラと本を贈り合うという風習を1926年から広めたらしいです。

日本に伝わったのは、1986年に日書連と日本カタルーニャ友好親善協会が共同で、サンジョルディの日を制定して、キャンペーンを行ったのが始まり。本と花を贈るということで、書店と花屋でキャンペーンを張り、チューリップや森川美穂がイメージソングを歌っていたのは覚えている...。でも2−3年で大がかりなキャンペーンは行われなくなり、バレンタインデーほどには、一般に広く浸透させることはできていません。サン・ジョルディの日実行委員会が全国組織としてずっとキャンペーンをやってきましたが、不況でついにスポンサーが出資しなくなり、ついに2009年3月に実行委員会は解散しました(これは知らなかった)。失敗したキャンペーンなどと書いているwebも中にはあります。

しかし、例えば、書店くじは、サン・ジョルディの日を制定したのがきっかけで始まり、今では春秋行われて、恒例の行事となっています。また全国組織がなくなっても、それぞれの地域や団体で、サン・ジョルディの日にちなんだイベントが自発的にあちこちで行われており、イベントとしては、そこそこ定着しているように見えます。何もないところからスタートしたことを考えれば、十分成功したと言えるのではないでしょうか。

なお国際的には、スペインの提案により1995年にユネスコ世界図書・著作権デー(World Book and Copyright Day)に制定され、国連の公式な記念日となっています。日本では2001年に子供読書の日と定められています。

画像は、2007年のバルセロナにおけるサン・ジョルディの日のスナップ(日書連のwebから)

http://www.shoten.co.jp/nisho/...