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MacBook Air 事前インプレッション

2008年1月のMacExpoにて発表されたモデル。予測通りとはいえ、これまでになかった新しいラインの製品だった。詳細は他のキーワードでも語られているし、記事もあちこちにあるので、ここでは実物に触れる前のごく私的な意見と感想をつれづれなるままに。

1)いわゆる「ちっちゃなモバイル」は作らないというこれまでの主張と矛盾しない。
 これまで、Appleは、ユーザインターフェースに何らかの犠牲を強いるので小さなノート型を作らないと言ってきた。(その割には特殊キーの位置などの仕様をしょっちゅう変えるので、併用する時にカンが狂うのだが...。) Airでは、確かに底面積は大きいままなので、画面・キーボードは充分な大きさ、タッチパッドに至っては大きくなっている。小さくするのではなく薄くしたので、ユーザの使用感には影響ない、ということなのでしょう。

2)重量1.3kg
 PowerBook2400cもPowerBookG4-12インチも使った。PowerBook/MacBookを書類と共に持ち歩くと、運搬だけで疲れてしまって仕事ができないので持ち歩く意味がない、という冗談のようなオハナシだった。西洋人にとってはこれくらいの重さは平気、という噂もあるが、いつでもどこでも持ち運んで仕事、というライフスタイルそのものが少ないのだろう。常に仕事に追っかけられている日本人が良くないのか...(あ、脱線した)。10g単位の重量を競っている日本製のノートPCは、軽くするためには底面積を小さくしている。軽い=底面積が小さい、の図式から私も離れられなかった。しかし、薄さで一番なら、重さは普通程度でもメンツが立つ(?)。
 1.3kgは日本のモバイルノートPCでは当たり前の重さであるが、あの底面積でこの重さは、結構頑張ったのではないだろうか。面積が広いと外装の重量が増える。しかも天板にヒダを入れるような、見かけに影響する手段をとらずに、しっかりとした剛性感を持っている(らしい)。

3)思い切ったポートの削減
 USB x1、headphone x1、外部モニタ x1であり、FireWireが無くなった。FireWireのターゲットモードという緊急時の定石が使えないのは不安。Intel MacではUSBのHDDから起動できるらしいので、そこに緊急用システムを入れておけば良いのかも。USB x1しかないのは、移動中でなければ電源供給ありのUSBハブを経由してなんでもできるので良いとは思うが、外付けディスクにデータを入れている自分にとっては確かに面倒ではあります。次のマイナーチェンジの時には、「あー、やっぱりもう1個USB付けたよ。だってないと困るでしょ?」などと、あっさりにこやかに言われそうな予感。

4)キーボードバックライト
 MacBook ProについていてMacBookにはついていない、キーボードバックライトがついた。PowerBook G4でも12インチモデルにはつかなかったので、小さめのマシンにはつかないものだと思っていた。これは非常にうれしい。PowerBook G4 15インチアルミニウムにもキーボードバックライトがついているが、非常に便利だった。暗い飛行機の中、深夜に走る車の中、電気を消しても寝付けず、枕元にマシンを引き寄せ、気になった仕事を続ける夜・・・。

5)Remote disk
 なるほど、そう来たか、という感じ。長らくの昔からMacintoshはnetbootと呼ばれるディスクレスでの起動が可能だったので、考えてみればできないわけではない、というのが第一印象。でも、MacOS X serverではなくこれを実現するのは面白い。トラブルシューティングにも役立ちそう。もしかしてこの仕組みが発展するとMacOSX server無しに簡単netbootもできる?

5)ユーザ像?
 すでにMacをそこそこ使っている人の2台目。どこでもMacの環境で仕事がしたい人。できるだけ荷物を減らしたい通勤者。新設計モデルによくある、決して本社は設計ミスとは認めない不良品に関してバトルが出来る人(にはなりたくない)。
価格
¥218,857 1.6GHz 80GHDDモデル
メーカー
Apple
年(代)
2008