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伏見

京都の中心部から南側に位置する、伏見。行政的には京都市伏見区だが、実態は京の都の一部ではなく独立した都市であった。そのため、伏見という街は、京都の街中とは異なる独特の歴史と文化を持っている。

伏見と聞いて連想する言葉は、歴史と日本酒ではないかと思う。その地勢上の重要性から、伏見桃山城など、歴史の舞台にたびたび上がっているが、一番注目されるのは幕末であろう。ここは京の南の入口であり、都に入らんとする者は、陸路あるいは河を遡って、まず伏見に入り、そして都の様子を窺いながら、時が熟すのを待った。坂本龍馬しかり、である。寺田屋騒動もこの伏見の地で起こった(ただし現在残っている寺田屋は騒動の時とは別の場所にある)。また、鳥羽・伏見の戦いもこの地である。

そして伏見は水の街でもある。淀川の上流である宇治川があり、またここから京へは高瀬川が作られ、伏見港は大坂と京を結ぶ水運の重要拠点であった(そのため人の行き来が多く、よそ者にも寛容な街という印象がある)。豊富な水は川に限られず、伏見という名はもともと伏水から来ているというくらい、良質な伏流水が多く、それを用いた酒造りが昔より盛んである。月桂冠、黄桜、玉乃光酒造、など多くの蔵元が集まっており、蔵元の記念館を訪れたり、日本酒を飲み比べるために訪れる人も多い。

いわゆる京都の街中には多くの名所があり、膨大な数の観光客が訪れるが、少し足を南に伸ばして伏見かいわいを是非訪れて欲しい。

http://kyoto-fushimi-kanko.jp/ 京都伏見観光連携協議会
http://raku.city.kyoto.jp/okoshiyasu/... 「おこしやす伏見」伏見区観光情報システム
地域
京都市伏見区