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MacBook Air 11.6インチ(Late 2010)

2010年10月、Back to the MacというApple主催イベントで発表された新製品。
久しぶりに新しいサイズのMacの出現です。

過去2年間MacBook Air(13インチ)で実績を積んで来たフォームを、11.6インチディスプレイのサイズにスケールダウンしました。そのためにこれまでの13インチMacBook Airに投入された以上の努力がなされています。ついにHDDを廃してSSDのみにし、それもメーカーから供給されたSSD製品を内蔵するのではなく、SSDの中身を基板上に直付けすることで、SSD部分がこれまでの10%の体積になりました。バッテリも、隙間をできるだけ有効活用するような形。単なるスケールダウンではなく、形状を見直して、USBポートが2個できました。

CPUが1.4GHz Intel Core 2 DuoBTOでは1.6GHz選択可)なのは少し残念ですが、その代わり、バッテリもそこそこ持つ(5時間、ただしAppleの説明ではこれまでよりシビアな条件で計測)。

64GBのSSDは、初代MacBook Airを使った経験から言えば、Windowsを一緒に入れることは難しい、iTunesのコンテンツが多い場合は外付けのHDDに逃がす、などの必要が出てきますが、MacOSXだけで普通に使うにはなんとかなりますし、BTOでは128も選択可。
RAMも標準2GBですが4GBまでBTO可で、これは上位13インチモデルと互角です。
ディスプレイは1,366 x 768ドット、小さいとは言え、XGAワイドサイズがちゃんとあります。

考えてみると、重かったPowerBookが、PowerBook2400cで初めて2kgに到達、軽くなるWindows機を横目に2kgを切ったのはそれから苦節X年、2008年はじめの初代MacBook Airのことでした。それがついに今回1kgに到達。長い道のりでした。

衝撃なのは、価格。RAM 2GB, SSD 64GBの最安モデルでは、なんと税込み88,800円! しかも、これだけ軽量化しておきながら、キーボードのサイズを犠牲にしていない。

どんなシチュエーションなら買い!かを考えてみました。

・とにかくMacを使ってみたい、という人
iMacやMacBookProなどヘビーな仕事を任せるマシンは持っているけれど、ちょっと出かけた先や移動しながら、Macを少し使いたい、でも入力が頻繁にあって、iPadでは無理、という人
・荷物の重さを少しでも減らしたい人
・本格的なノートパソコンは価格が高いので、ネットブックを買おうか、と迷っている人

1kgで気軽に携帯でき、かばんからさりげなく出しておしゃれに使える、メインマシンに近いサブマシンとして、ネットブックの価格帯に殴り込んだ11インチAir、私も13インチの買い換えがなければ買っていたと思います。

これを読んでいるみなさん、お一ついかがですか?

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小飼弾さんのblogのエントリー、そろそろ MacBook Air (3,1) についてレポートしておくか(2010.10.24.)では、SSDの転送速度が200MB/s位出ていて、サードパーティーSSDよりも速い、RAMが2GBしかなくてもswapによる速度低下が問題にならなくなる、と書かれている。これを受けたdrikinさんのblogエントリー、新型MacBook Airは従来のハードウェアの常識を覆した!店頭レビュー(2010.10.24.)では、safariで多くのページを開いても1G以上のswapを発生させても、その他多くのswapを発生させる操作をしても軽快そのもの、というレポートも出ました。メインメモリが2GBでも、他のPCやこれまでのMacと同じ様に考えてはいけない、というお話ですね。



価格
税込88,000円(1.6GHz, 2GB RAM, 64GB SSD)
年(代)
2010年10月発売