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USBハブの憂鬱

USBはコンピュータの拡張手段として標準的な地位を占めるに至った。

USBでなんでも拡張できるからこそ、例えばMacでは、拡張スロットの無いiMacがデスクトップのスタンダードとなることができ、よほど特殊な用途でなければ、MacProは必要ではなくなった。それにより、低価格というメリットを享受している。スキャナやプリンタ、外付けHDDなどがつなぎ放題である。

しかし、USB機器を使うにあたり、困った事態に多く遭遇することになる。それは給電の問題。

例えばUSB接続のポータブルHDDは2.5W程度もの電力を必要とするものも多い。しかしUSBポートからの給電(USBバスパワー)は500mAで2.5Wまでである(最近はiPhone用などには1Aの給電がされているらしいがまだ例外だろう)。電源がギリギリのため、PCの別のUSBポートから電源だけ取ったりする必要がある。

それでは、ポータブルHDDを2個繋ぎたいときにはどうするか。USBメモリも使いたい時はどうするのか。パソコンのUSBの口数のことを考えるとUSBハブしか選択肢はないが、実はセルフパワーのUSBハブのほとんどは、ポータブルHDDを複数台給電できるような電源容量を持っていない。500mA、2.5Wを複数のポートで安定して出せるUSB HUBをちゃんと探して買わないといけないのである。しかし量販店で売っているセルフパワーのHUBのほとんどは、HDDを2台繋ぐことはできない。電力供給が不安定な状態でHDDを使うことほど恐ろしいことはない。

最近は各社、ポータブルHDDをつないでも大丈夫というUSB HUBを売り始めたが、認知度がまだ足りないのではないだろうか。量販店の店頭で聞いても、知識が不十分でまともに電力が供給できないUSB HUBを売りつける店員が多い。メーカーももう少し宣伝をするべきだろう。